2010年8月27日金曜日

日々勉強

昨日はバヤールの家に行ってきました。
話しには聞いていたけど、本当に5階まで階段であがっていましたよ。毎日大変やなぁと思います。家の中はすごくきれくて、お母さんはすごく優しい人でした。
私のために、自家製ヨーグルトも作ってくれていました。
ざっきーさんからもらったお土産も、大事そうに飾っていましたよー。
ゆっくり話ししたかったんだけど、仕事が終わってから行ったので遅かったし、バヤールの家は少し遠くて、バスを乗り継いで帰らないといけなかったので、あまりゆっくりできず・・・
帰りは、1つ目は普通のバスだったんだけど、2つ目のバスが小さいマイクロバス。
定員はおそらく10人だろうと思われるバスに、19人乗ってました。
私は座席に半分も座れていない状態で(何しろ2人がけに4人座ってるから)バスが停まってドアが開くたびに落っこちそうになりながら、なんとか事務所に帰ってくることができました。
ドーギーが一緒に行ってくれてたからよかったけど、私一人では絶対帰ってこれてないと思います・・・

ついでに言っておくと、モンゴルのバスはほんとに不親切!
まずバス停の標識がない。
タイムテーブルもない。
路線図もない。
一応バス停の名前はついているらしい。
それぞれのバスには「~行き」って書いてあるんだけど、全部モンゴル語だから私にはわからないし、ほとんどのバスは完全に停車せず、ドアがあいたまま徐行しながらある程度客が乗ったかなーってとこで発車する。
乗ってからも、「次は~」みたいなアナウンスは一切なし。
いきなりいつもと違うところで全員降ろされたりする。
よくわからんラジオが流れてたり、音楽が流れてたり。
さらにスリが多発しているらしいです。
いつも乗るのに必死です。
外国人は、バスの番号を覚えて、降りたい場所の雰囲気を覚えるしかありません。

問題は外国人だけでなく、障害者にも使えないこと。もちろん階段があり、入り口の真ん中にポールがあるので、障害者は基本的にバスには乗れません。
前にも少し言ったとおり、障害者はお金がないので中心から離れたゲルに住んでいる人が多いです。
ウランバートルは電車のない町だし、市民の足はバスになります。
でも障害者はバスに乗れないため、移動はタクシーになります。
参考までに書くと、バスは300トゥグリク(20円)タクシーは中心地から事務所まで2,500トゥグリク(160円)8倍です。ゲルまで行くともっとお金はかかります。
お金ないって言ってるのにそんなしょっちゅうタクシーに乗れるはずもありません。
てことは家から出て来れない・・・出てきても階段だらけ段差だらけ・・・
バリアフリーの問題は、モンゴルではほんとにいつもいつもいつも直面させられます。
自立やどうのこうのよりまずバリアフリーをなんとかせなあかんやろ!って思いそうになるくらい。
でもバヤールたちはバリアフリーにかたよらず、自立のための介助者の仕組みも両方とも同時に進めていこうとしています。
ほんとにいろんな団体と関わっているし、いろんなことを平行させて毎日忙しくすごしています。
そんなに手を広げて大丈夫なんかな?ってちらってバヤールに言ったことがあるのですが、モンゴルにはCILがここしかない。だから、どんな団体にも、どんな人にもCILの存在、活動内容を知って欲しい。それを伝えれるのは自分たちしかいないから、とりあえずどんな人とも会って、伝えるようにしている。聞いた上で関わらなくなっていく人もいるし、協力する人もでてくる。そうやってCILを広めていきたい。って言っていました。
自分は、この人はこういう分野だから自立生活センターとは考え方が違うんや、とか思ってしまってた部分があったな、と改めて気づかされました。
あの、どんな人にも伝えようとする姿勢は、ほんま見習わないといけないなと。
日々勉強ですねー。