2010年8月31日火曜日

8月最後の日。

とうとう8月も最後の日になりました。
セミナーの準備も大詰めです。
バヤールも忙しそうにいろんなところへ行ったり、仕事をしているので、なかなか細かい話をする余裕がありません。ほかのメンバーの意見も、バヤールを通してでないと聞けないし、伝えたと思っていてもちゃんと伝わってなかったりしてて、ここにきて、やはり言葉の壁はきついなぁと・・・
少し弱音ですが。
残り1週間、できるだけ話をしようと思っています。

日曜は、JICAの多田羅さんという人に誘ってもらい、JICAの人たちと一緒にホスタイ国立公園にタヒを
見に行きました。
タヒは一度野生は絶滅し、動物園で繁殖させたものをもう一度自然に戻して、自然繁殖に成功した、モンゴルに昔から住んでいる、馬のことです。警戒心が強いので、そんなに近くで見ることはできないのですが、だだっぴろい公園に群れを作って生息してましたよ。
多田羅さんは、もともと日本で養護学校の先生をしていて、モンゴルでは障害児の施設に配属されたそうです。
モンゴルでの障害者への支援の難しさを、痛感しているとのことでした。
まずモンゴル人と日本人の文化はかなり違います。特にモンゴルは特殊で、遊牧の文化がまだ根強く残っています。
よって、所有の概念もぜんぜん違うし、継続して、一貫して何かをする、という概念があまりないそうです。行き当たりばったりというか、そのときの流れに身を任せているというか・・・計画を立ててこつこつ
それに向かうのが苦手というか・・・
身内意識が強いので、身内にはやさしいし手厚いけど、他人にはそうでもなかったり、他人を家に入れる怖さがあったり・・・
そのほかにも、時間も守らないし、けど自分の休憩時間はきっちりとるし、夏はみんなほとんど田舎に帰ってしまって町が機能しないし・・・
等々、まぁよくない面ばっかり並べましたが、この文化のモンゴルの中で、どのような仕組みを作っていけば自立へつながっていくのか・・・
試行錯誤やなぁと思います。
多田羅さんは、その中でも、バヤールのCILメンバーは、本当に志高く頑張っていると思う、と言ってはりました。バヤールのCILにかかわるようになって、CILに興味が出てきたそうです。
JICAで来ているのは障害児施設だけど、バヤールの事務所に来ているほうがおもしろいって。
今度のセミナーにも通訳としてきてくれます。
私には炊飯器貸してくれたりインスタント味噌汁くれたり、1日泊めてもらって、お風呂も貸してくれました。
今事務所はここ何日かお湯が出ないし、昨日は昼間停電してたしで・・・
助かりました。

昨日からはゲルレの家にホームステイしています。

ゲルレは、そんなに英語が話せないので、ほんとに片言で会話するしかないのですが、CILの仕事は本当に楽しいと言っていました。
こないだ事務所にミシェルという、CPの20歳の女の子が来ていたんですが、
(ミシェルは、緊張具合は畑くんぽくて、さらに常時首を振り続け、言語障害がある感じです。)
ミシェルのような障害者がもっと事務所にきてほしい。そのためには何が必要か?彼女たちにできる仕事は何か?とか、聞きたいことはいっぱいある、と言っていました。
できる範囲で簡単な英語で説明しましたが、このセミナーの期間、通訳がいる中で、もっとたくさん話ができたらいいなと思います。